出張工程の続き、現地時間2024年11月18日から20日にかけて、ダナン市人民委員会主席のレ・チュン・チン氏を団長とする代表団は、ニューヨークおよびワシントンDCを訪問し、複数の組織や企業との会談を通じて経済・投資分野での協力促進を図りました。
*ニューヨークで、11月18日の午前、代表団はFSVC(金融サービスボランティア機構)を訪問しました。会談において、レ・チュン・チン主席は、ダナン市とホーチミン市がベトナムにおける地域および国際金融センター設立プロジェクトの対象地域として選定されたことを述べました。
レ・チュン・チン主席は、FSVCに対し、法的枠組み、優遇政策、具体的な支援、管理・運営メカニズム、およびダナンの地域金融センターが優先すべき主要分野について助言し、引き続き経験を共有するよう要請した。これにより、ダナン市の地域金融センターが独自の競争優位性を最大限に活用し、ホーチミン市の包括的国際金融センターとの相乗効果を発揮しながら、ベトナム全体およびダナン市の経済社会発展の促進に寄与することが期待されています。
ダナン市代表団、FSVC(金融サービスボランティア機構)との会談
* 同日午後、代表団はWin Waste Innovationsグループの廃棄物処理施設「Wheelabrator Westchester」の管理者と会談し、ニューヨーク州ウエストチェスター郡ピークスキルで実施されている固形廃棄物処理プロセスについて紹介されました。
レ・チュン・チン主席は、最新の廃棄物処理ソリューションの開発におけるWin Waste Innovations グループの経験と成果を高く評価し、環境都市の構築におけるダナン市の目標について共有しました。
急速な人口増加と都市化の進展に伴い、持続可能な廃棄物管理のソリューション、特にウィールアブラト・ウェストチェスター処理場で導入されている廃棄物発電技術は、ダナン市が研究すべき、導入するにあたり非常に実現可能なモデルと評価されています。この技術は、ダナン市の廃棄物処理問題を効果的かつ環境に優しく解決するのに役立つと考えられています。
ダナン市代表団、ニューヨークの廃棄物処理工場を視察
ニューヨークで活動プログラムの一環として、代表団はエリザベス港を訪れました。エリザベス港は、ニューヨーク港とニュージャージー港のシステムにおける重要な場所であり、北東アメリカの最大の港湾複合施設です。
*11月19日午後、ワシントンDCでレ・チュン・チン主席と代表団は米国国務省次官補、米国多国間経済局長-キャロル・ヘニンガー氏及び国際技術セキュリティ・イノベーション基金(ITSI基金)の幹部と会談を行い、半導体分野での協力活動を推進しました。
レ・チュン・チン主席は、米国国務省とITSI基金が引き続きダナン市の半導体産業における人材育成、特に奨学金プログラム、専門的なトレーニング、米国のトップ大学との協力を通じて支援を提供するよう要請しました。また、STEM教育プログラムを地元の学校で実施し、ダナン市に適した政策を推奨することも提案しました。
ダナン市がベトナムで唯一、半導体分野で特別な優遇政策を試行することを許可された地方自治体であることを伝えた上で、レ主席は、米国の企業や投資家に対し、ダナン市での投資やビジネス展開を検討するよう米国国務省を通じて促進していくように期待しているとの事を述べました。
ダナン市代表団、米国国務省に記念品を贈呈
キャロル・ヘニンガー氏は、今後、ダナン市が引き続きアリゾナ州立大学と緊密に連携し、ITSI基金イニシアチブの枠組み内での検査・パッケージング分野の人材育成プログラムを効果的に実施することを期待しています。また、政策関連の協力や研究においてもダナン市と連携していく意向を表明しました。
*11月20日午前、ダナン市人民委員会主席レー・チュン・チン氏は、米国国際開発庁(USAID)との会合で、これまでの同庁による支援、特に環境分野や地方自治能力向上における貢献に感謝の意を表した。
レー主席は、2024年1月に締結された協定内容に基づき、協力の規模や分野を拡大することをUSAIDに提案しました。特に、環境分野での協力、廃棄物管理やごみの分別に関する経験の共有、ダナン市におけるカーボンクレジットオフィスの設立検討、イノベーション・エコシステムの構築支援を優先事項として述べました。
代表団とUSAIDの記念撮影
レ主席と意見交換し、USAIDのマイケル・シファー副総裁(グローバル担当)は、USAIDがダナン市との覚書を実効的に履行するため、同市と緊密に連携していくことを確約しました。